
入院中は、毎日毎日どんなに仕事でヘロヘロでも帰りに顔を見にいきました。
まあまあ家が近めだったことと、私もさみしかったし、
あとはWi-Fiの無い病室だったので、
オフラインのタブレットに映画をダウンロードしてくるように!という指令を
忠実に守っていたのでした(゚∀゚)w
ハイエナ親子あらわる。
ある日、いつものように見舞いに行くと
ベッドはもぬけの殻。
あれ?何処に行ったんだ?
いつものデイルームで、テレビでも見てんのかな。
そう思ってシャカシャカそちらへ向かうと、
おやっ。旦那の叔母と従姉妹がお見舞いに来てくれていた。
実は、‥私はこの親子が苦手だ。
お金持ちなのに、いつも周りの人に、たかるのだ。
典型的な、テイカー。
超ジコチューでマイペース。
いつもさりげなく回避しているのに。
ドラクエ風にいうなら、
『ハイエナおやこが、あらわれた!!』ドンドコ、ドンドコ♪
コマンド:にげる→
『しかし、まわりこまれてしまった。』
(心の中では、めっちゃ迅速に逃げたいw)
うーーーむ。今回はどうやら逃げられないぜ。
‥早く帰れ。ぽそっ。
いかついお兄さんたちもあらわる。

そんな時、いきなりデイルームに
イカツイお兄さんがふたり、ドヤドヤして乱入してきた!
えぇーーー!えらいコワモテな‥。
お兄さん「ちぃぃぃ〜〜す。」え?
旦那「おぅ。見舞いに来てもらって悪いなぁ。」
‥あのー、知り合いですか??
旦那「会社で同じ部署の同僚だよ。」
お兄さん「あ、どうも初めまして、UとSです。〇〇さん、
なーに入院なんかしちゃってるんですか。」
ズルッ‥。ああ、乱入じゃなかったのね。
しかも部署のみなさんからお見舞いを集めて代表して持ってきてくれたとのこと。
なんて、心優しい‥。人は見かけによらないものだ。
ありがとうございます!!
叔母「あ、じゃぁ、そろそろ帰るわね∑(゚Д゚)」ガタタッ
ビビった叔母親子は、早々とお帰りになられました。
『ハイエナおやこは、にげだした。』
ピーロリリ〜!♪
いひひひひっ。(はい、私も相当に性格がアレですので。)
このコワモテの、お二方。
心は少年のご様子で。
手術したばかりの旦那を、めちゃくちゃ笑かそうとするw
腹、痛いんですけど。

旦那は痛み止めの入った麻酔容器を肩から
斜めがけに下げていたのですが
(背中に針が刺さっていて、容器ボタンを押すとチューっと出るようになっている。)
お兄さんズ「ちょっとそのボタン押してみたいんですけど、押させてくださいよ」
旦那「え?ダーメだよ。これ麻酔なんだから」
お兄さんズ「‥えっ。‥麻薬?」
旦那「ハハッ、違うよ、麻薬‥じゃなくて、麻酔!!」
お兄U「じゃ、いーじゃないですか。じゃあ、一回だけでいいから!」
お兄S「ねっ?一回だけですよ、一回だけ。お願い。」
旦那「わはっ、いててっ。ダメだよ、笑うと腹が痛いんだから笑わすなよ」
お兄U「非常ベルのボタンみたいに、ダメって言われると余計押したくなりますよ」
と言って、手を伸ばすフリをするw
旦那「わーーヤメロ〜!ワハハハハ!!いてててっ」
お兄S「ねっ、奥さんも押してみたいですよね?ほらほら、一緒に押しましょうよ!」
旦那「バカ言ってんじゃないよ、ひぃぃーーひひひ!!ahahahahaha!!!」
殺す気かw

‥大爆笑しすぎて、
旦那、貧血で倒れそうになりました‥(゚∀゚)イヤ、ホント。
二人のお兄さんたちに肩を貸してもらって、
引きずられるようにして病室にもどるww
旦那「バカヤロ、よけい具合悪くなったじゃねーか。ハァハァ」(←声出ない)
お兄たち「へへっ。また、顔出しますよ」
旦那「もー、来なくていーよ。ウゥー、じゃあな」
私「あっ、私、お見送りします!」
お兄さん方は、エレベーターの前で別れる時に
「旦那さん、早くよくなるといいですね。
なんか自分たちに出来ることがあったら、なんでも言ってくださいね!」
(^_^)(^_^)ニコ。
と、言って帰っていきました。
こちらこそ感謝です。旦那は貧血はしたけれど
久しぶりに楽しそうに大笑いできたのですから。
いい人たちだったなぁ。
それは出来ないだろうよ

後日談。
退院した後、復帰はまだできないけど
お見舞いの返礼品を‥と会社に持たせたら
例のお兄ちゃんズが
「奥さん、美人ですね。
未亡人になったら紹介してくださいよ」
とか言って、また爆笑したらしい。
なんだかよくわからない仲の良さって、あるんですねぇ。
それでは、また。
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