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心の処方箋。励みになった言葉

ダンナの闘病記

こんにちは。すいっちょんママです(╹◡╹)

先日、旦那は治療方針を『積極的な治療は止める』と決めました。

抗がん剤治療はせずに、薬や必要ならば放射線などで
痛みをコントロールしていく、いわゆる終末医療です。

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QOLの意味とは

『終末医療』と聞くと、
なんだかもうすっかり希望が閉ざされたような響きがして
私はとても悲しくなってしまったのですが、
『QOL(クオリティ・オブ・ライフ)』という視点で
考えると、彼にとってこの選択は間違っていないのだろう‥と
思えるようになってきました。

QOLの概念は哲学者ソクラテスの
『何よりも大切にすべきことは、ただ生きることでなく
よく生きることである』といった言葉からきているようです。

本人が何をもって幸せとするか、何を大切にしているか。
これを軸に考えると、旦那の望む幸せが見えてきました。

旦那の望む幸せとは

愛犬スウをとても可愛がっているから、残った時間たくさん愛情注いで
お世話をしてあげたいんだろうな‥とか。

温泉が大好きだから、また温泉に入ってのんびりしたいんだろうな‥とか。

テレビお笑いが大好きだから、気分良く観て笑いたいんだろうな‥とか。

たわいのないことに見えますが、
残りの時間が限られていると悟ったからこそ
もう辛かった治療から解放されて、普通の生活というか
普通の幸せを望んでいるのだな、と。

そこにたどり着いた瞬間から、やっと私の中で理解できました。

今を生きることが大事

旦那が大腸がんになった時から読んできた、
押川勝太郎先生の『孤独を克服するがん治療』
私にとって、ずっと心の支えになっている本です。

手術や抗がん剤治療など、一連の治療のことも載っていますが、
それ以外にも、患者さんの気持ちと家族の気持ちに沿ったアドバイス
書かれています。

その中で、
人生にはまだ残り時間があります
この残り時間は夫婦にとってもっとも濃密な期間なのです。
気持ちを慮りつつ、この時間を大事に過ごしていただければと思います』

という言葉が書かれています。

先生は、お会いしたことはないですが
なかなか、患者やその家族に対して愛のある深い言葉を発
されます。
いつだったかのYouTubeの動画の中でも
『毎日毎日病気のことだけを一日中考えてしまうと、
今を生きていない、ということになってしまう。
1日のうちで病気のことを考えるのは1時間ぐらいにして、
今を生きる、ということが大事です。』

というようなことを言っていました。

残った時間を、大事に過ごす。
そうですね、
まだ今を、ともに生きているのですよね。

うまく言葉では言えないけれど、
これからどう過ごしていくか、それを考えよう。
なるべく楽しく。そして穏やかに平和に。。

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