次の週になって、
病理組織検査の結果を二人で聞きに行きました。
内視鏡カメラで旦那の腸から採取した腫瘍の細胞を検査して
良性か悪性か調べてもらった結果です。
覚悟していたけど打ちのめされる
この一週間のあいだ、頭の中は真っ白。
あの日の帰り道、必死に旦那を励まして帰っておきながら
結局あれから家に着いてから二人で泣いてしまいました。
「私がなればよかったのに‥。なんで‥。」
そう言ったのを憶えています。(励ましたばかりだったのに!!)
だから
何となく、悪性で確定なんだろうな‥と覚悟してはいましたが、
どうか良性であってほしい、という気持ちもすごくあった。
前回は消化器内科の先生だったが今回は外科に変更になっている。
今度は特別室ではないんだね。
とか言いながら
外科の診察室の前で待っていると、旦那の番号がモニターで呼ばれました。
(あれ?)
比較的、若い先生が座っていた。
私たちが入ると、わざわざ立ち上がって挨拶してくれた。
のちに主治医になる、外科医のN先生だった。
N先生は、話し始めました。
「この前の検査の結果なんですが、、やっぱり最初の見解どおり、
悪性でした。」

ガツンときた。
やっぱり。
やっぱりそうなんですね‥。
そう思っていると、旦那も私と同じようなことを先生につぶやいていた。
治療の流れを説明されるが‥
1. 腫瘍で内視鏡カメラが通れなかった腸の奥は、
CTで見た限りでは大丈夫そう。
2. とは言うものの、腫瘍が大きいので
腹腔鏡手術で腸の一部を腫瘍ごと切除する必要があること。
3. 取った腸のリンパ節というところに癌細胞がいないか調べること。
4. 早ければ、2週間後に手術が出来ること。
5. だいたい、入院期間は14日間ぐらい。
6. 手術後、2ヶ月は自宅療養。(力仕事はダメ。)
という事だった。
‥急展開すぎて、二人して話についていけない!(゚ω゚)
つい1ヶ月前には、宮古島の海で呑気にダイビングなんてしていたのだ。
まずは手術が最善の選択

それがいきなり、がんが見つかって手術って‥。
本当にこれって現実なんだろうか?夢だったら覚めてほしい。
思わず二人して、その場で悩んで溜め息つきながら黙ってしまった。
N先生「さて、どうしましょうか?」
旦那「‥でも、そうするしかないんですよね?それが一番の治療方法なんですよね?」
N先生「腫瘍を含めて、少し広い範囲で取ってですね、
がん細胞がある可能性がある場所をなるべく切除したほうがいいかと思います。
あとは浸潤がないか調べます。」
しんじゅん‥。
要は、周りの器官に広がってないかということらしい。
手術が、今の最善の選択のようでした。
ゴールデンウィークに入る前の週に手術の予約をしてもらい、
良ければ5月上旬には退院という方向で決めました。
(のちに、この、月をまたいでいたために医療費が余分にかさんでしまったという話は
また後日に。)
追記
‥もう3年前のことなので、記憶があいまいなところもあるのですが
本当に急展開だったのと、人生って何が起こるかわからないんだな‥と
初めて思いました。
そして、この頃は何回も『全てが夢だった!』という夢を見て、
目覚めたあとに、うなだれるという日々をしばらくくりかえしていました。
今では、全くそういう夢は見ません。
当時はなかなか現実を受け止められなかったのでしょうね。
みなさんは、どうでしたか?きっとそれぞれの感じ方があるのでしょうね。。
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