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苺の妖精とパニックファミリー

ダンナの闘病記

在宅医療が始まってから、早一年。

なんだか最近、旦那が妖精みたいになってきたような…。

すっかり性格が丸くなってきたみたい。

それに以前より声が出ないし。

だけどそれ以外は、食欲もまあまああるし変わりない。

今日も大好きなお刺身で、ごはんをおかわりしました(笑)

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苺が育ってきた!

まだまだ青いとき。

旦那が苺の苗を植えたのは昨年の11月。

5月に実がなるとのことで、それまで元気にがんばらなきゃねっ‼️

と言っていたので…5月を迎えることが出来て

2人でとても喜んでいます😊😊

在宅医療になってからの旦那は家から出られなくなり、

その中でやっと興味をもって見つけた園芸という楽しみ。

今日も小さな苺の実が少しづつピンク色に色づいてきたのを見つけて、

私に嬉しそうに教えてくれました。
そんな何でもないひとときが、とても穏やかに流れています。

まるで白黒の風景だ、悪夢!と思ったこともある。

むしろただの悪夢だったら、どんなによかったことか。

今となっては大嵐の気持ちはとうに過ぎ、静かな日々。

しかしですね…。

旦那の身内が大パニック!


ところで、うちのかかりつけの在宅医療の病院は

ゴールデンウィーク中、昼間の訪問は休診になります。(夜間はOK。)

ナースステーションは終日OK!(なんとも心強い。)

そしてお医者さんは、わざわざ旦那の居ないところで私を呼び、

『ご主人は低空飛行で維持していますが』と一息おいてから、

『いつ急変してもおかしくない状態ともいえるので、

もし様子がおかしいと感じたらすぐに呼んでくださいね』と言いました。

私は、それを聞いて悲しかったけど、

使命を果たさなければいけないと言う気持ちで静かに聞いていました。

発病してから毎日毎日この4年間

つねに一緒に酸いも甘いも大嵐も、二人三脚で乗り越えて来たわけですから。

しかしその先生の話を旦那の身内に報告したら

とんでもなく大騒ぎの大パニックになりました。

『旦那の居ないところでそういう話をした』と念を押したのに

一気に一族総出のみんなが慌てて

入れ替わり立ち替わり来てしまいました。

・・気持ちはわかりますけどでも、うぅー。

これでは、不安になるのでは!!と、心配しましたが、

旦那は特に何も変わらずいつも通りにふるまっていました。

嬉しかったのかもしれないし、楽しかったのかもしれない。

旦那がイヤな思いをしていないならヨシとするべきではありますが

なんだか私の心の中では引っ掛かるものがありました。

副作用で大変な時や、再発してショックだったときには

まったく音沙汰無しだったのに。

私たちが住んでいる関東でコロナが流行っているからと言って

東北の実家への帰省を控えさせられたのに。

余命短いのは知ってるはずなのに

電話もロクにくれなかったですよね。

なのに、今になって慌てて泣きながら電話して

ここ、関東に駆けつけてくるのはどうなんでしょう!

だったら、もっと元気だった時に連絡とってあげたら良かったのでは。

ちょっと、複雑な思いが頭の中をグルグルしてしまいました。

変えられる事と変えられない事


今回のことで、こう考えることにしました。

私には変えられる事と変えられない事があるのだ、と。

まず、身勝手な身内は私には変えられない事なので

私が上手に距離を置いて、振り回されないようにすれば良い。

旦那の病気(を止められないこと)も

私の力では変えられない事柄になってしまった。

けれど生命が終わるのは、自然の摂理。旦那だけじゃない。

私も、そこの木にとまってる野鳥も、

海にいる生物も、いつかは生命が尽きるのだ。

そう受け入れられると、

ぼやき悲しみにくれる日があったり

苺の成長で喜んだりの日もありがたいこと。

二人の生活を後悔のないようにしようと思います。

・・苺の妖精悟りの仙人かしら。ね!

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